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写真家 齋藤康一さん [アートな時間]

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人物写真の達人です。PENTAXの仕事でお近づきになった写真家の一人。
このたび、JCIIフォトサロンで個展「昭和の肖像」を。ここで個展ができるのは、プロ中のプロのみ。展示作品はモノクロームに限られます。
齋藤康一さんが師事した秋山庄太郎氏は、「写された人が嫌がる写真は撮らない」とおっしゃっていました。
その姿勢は、たしかに受けつがれています。どの写真も、写された本人が見て「納得」、といいそうです。
でも、それだけにとどまらないのが齋藤さんのすごいところ。齋藤さんの眼は、相手が意識していない心の奥底まで読んでしまうようです。
抜き身の日本刀をかざしている三島由紀夫。例の事件の1~2週間前に撮ったと聞けば、齋藤さんには予知能力があるのでは、とすら思えてしまいます。

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