バッハ先生とビール [アートな時間]
バッハの教会カンタータ、途中の休憩時間が終わる頃、隣の席の男性が戻ってきて腰掛けるなり、
「すみません、バッハの好きなビールを飲んできちゃって」 お酒のにおいなんかしてないのに。
「バッハはビールが好きだったんですか」
「ええ」
毎週のようにカンタータを作曲し演奏したという多忙なバッハ先生も、ビールを飲む時間はあったんだ。
よかったね。
そういえば、私はこんな詩を書いていた。(写真+詩「ナギサ」 日本芸術版社 1997年 写真は星野小麿氏)
トッカータ氏とフーガ氏が
青空のまんなかで出会った
トッカータ氏は帽子をとり
フーガ氏はステッキを振って挨拶した
ふたりはいっしょに飲みだして
ビールを一樽からにした
エンゼルたちもやってきて
飲めや歌えのおおさわぎ
西の空まで酔っぱらい
雲はぽっぽと上気して
ぎんぎらぎんの夕焼けだ
下で見ていたバッハの小父さん
教会堂に駆けこんで
一曲さらりと書きあげた
30年ほど前、突然変異的に詩のごときものを書きはじめた、その頃の一篇。
最初の二行がひらめいたら、あとはスルスルと言葉がついてきました。
バッハが非常に多作で仕事が速かったことも、
ビールが好きだったことも知りませんでした。
「ワイン」と書かなくてよかったわー。
2011-08-01 00:43
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