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きゃんどる-2 [散歩や道草]

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地味な木のドアをあけると、
白い壁、木の部分の荒削りな仕上げ。ビルの1階なのに高い天井。ひかえめな、しかし上等な装飾。
昔の「きゃんどる」の雰囲気をどこかに残しながら、現代の感覚で構成された空間。いいなぁ。じつにいいなぁ。
そして、ありましたあの椅子が! 背板に彫られた数字は1947。
店主は中年よりもうちょっと年長とおぼしき男性。
「1947年に創業されたんですか」とたずねたら、
「その椅子は、2代目の店のときに作ったのです。創業は1933年です。今の店は3代目です」 はあ~。
私は、昔の「きゃんどる」の床が好きでした。なんとなくでこぼこで、じかに地面を踏んでいるような感じ。
だから三和土だったかしらと思ったのですが、実際は煉瓦を敷きつめてあったそうです。
煉瓦が踏まれて角がとれて、でこぼこしていたのでしょうか。
コーヒーは注文を聞いてから挽きます。
ブラジル。芳醇でいながらすっきり、素晴らしい。
これからは、用もないのに神保町にきてしまいそう。
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花がたみ

こういう落ち着ける喫茶店が少なくなりましたね。
いいなあ。
by 花がたみ (2011-08-31 11:20) 

tree2

写真。3代目店主の方とは初対面なのに、いきなり椅子を撮らしてくださいとはいいかねて、こっそり1枚。
この椅子、1947年当時の日本人の体格に合わせたサイズらしく、腰掛けの部分がかなり小さいです。とても美しい形で、大好きですけれど。
感じは松本民芸です。
カウンターの中の壁に飾られた3枚の大皿は、松本民芸館で見た(ような気がする)イギリスの古いお皿に似ています。
店のシンボルであるキャンドルスタンドは鉄の板を螺旋状に巻いたシンプルなもの。
このように、店の基調は民芸ですが上質。しかも全体として重苦しくないところが現代的です。
こちらにお出掛けのときは、ご案内しましょうか?
by tree2 (2011-08-31 12:53) 

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