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私の読書傾向-4 [アートな時間]

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書棚のもう一つのお宝は、長谷川町子の「いじわるばあさん」全6巻。
学生時代、「可愛いお婆ちゃんになりたい」という言葉をきくたびにムカーッとしてました。
はたちかそこらの女が、それをいうのは格好いいみたいな風潮があって、ちょくちょく耳にしたのです。
それって、要するに、年とったら周囲に甘えて暮らしたいってことでしょ。
その反動で、私は「いじわるばあさん」の愛読者になったようです。
いじわるばあさんは、息子夫婦と暮らしているけれど、下手に出ないから、やさしくなどしてもらえません。
ときに寂しくなることもあるけれど、けっして甘えない、人をあてにしない。
いじわるばあさんは、自立した女なのです。
以前は、入院見舞に「いじわるばあさん」を貸しだしていました。
現在は、門外不出。


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くーぷらん

いじわるばあさんの意地悪は、よく見ると筋が通っているので好きでした。
実家に全巻そろっていましたが、今はどうなっていますやら…
by くーぷらん (2012-05-12 08:40) 

tree2

nice! ありがとうございます。
長谷川町子は、「サザエさん」という微温湯的平安な家庭を描くだけではいい足らないものがあったのだと思います。
でも、「サザエさん」の圧倒的人気にくらべ、「いじわるばあさん」好きは少数派ですね。甥が結婚したばかりのヨメさんに、伯母は「いじわるばあさん」を全巻そろえている人だから…と話しているのを聞き、はじめて、私、少しヘンな人なのかしらと思いました。

by tree2 (2012-05-12 11:42) 

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