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京のデティール-12 [旅気分]

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「永観堂」は通称で、本当の名称は善林寺。もとは真言密教の寺でしたが、のちに浄土宗西山善林寺派の総本山となりました。永観堂の名は、平安時代の終わり頃、人々に非常に慕われたお坊さま、永観律師に由来します。特別に信仰の篤かった永観さまは、毎日6万回の念仏を唱えるという誓いをたてました。ある日の夜明け、阿弥陀堂の回廊を永観さまが念仏を唱えながら歩いていると、誰もいないはずなのに、自分の前に人影がある。一瞬、歩みをとめた永観さまを、前をいく人影がふりかえり、「永観、遅し」と。それはほかならぬ、阿弥陀さまでありました。
そこで、永観堂の本尊は「みかえり阿弥陀」といい、ふりかえった姿をしておられます。
以上、案内のお坊さまが語ってくれたこと。京の古刹にふさわしい、おっとりと気品のあるお坊さまで、こうした方のお説法ならば、信仰なき私でも素直に有難く聴けそうに思えました。
だけど、永観さま、6万回のお念仏をどうやって数えていたんだろう?

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コメント 3

さゆり

この「みかえり阿弥陀」、お会いしたかったんですよね、ワタシ。でもお客さんの相手で時間がありませんでした。いつか一人で京都へ出掛け、訪ねてきます。
by さゆり (2012-11-18 21:35) 

tree2

お土産に、直径7ミリもあるお線香をもらいました。
てっぺんに火をつけると、ずんすん燃えて、灰の表面に黒い線で描いた見返り阿弥陀の像があらわれます。
by tree2 (2012-11-20 13:46) 

さゆり

凄い!
by さゆり (2012-11-23 17:29) 

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