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グァバのジャム [ジャムは食卓の宝石]

gulabajyamu.jpg
はじめて対面したグァバ、なんとしよう。
皮をかじってみたらわずかですが苦みがあったので、むくことにしました。
問題はタネです。
果実の断面をよく見ると、タネはやや外側寄りの一部に集中しています。
魚を二枚におろす要領で、タネのない部分と、タネから芯までの部分とに切りわけてみました。
タネは薄黄色。果肉と明度が近いので、見落とさないよう、強い方の眼鏡をかけて。
これはプリザーブにできる[るんるん]
私は裏ごしタイプのピュレよりも、果肉の形が残ったプリザーブのジャムが好きなのです。
タネのない部分はきざみ、タネのある部分は煮てから裏ごしすればよい。
作業を進めているうち、奇妙な感覚に襲われました。
果肉の色はマグロの半トロのようだし、感触もくにゅくにゅしていて、果物というよりは…肉か魚でジャムを作っているような。
果肉はピンクだけじゃなく、まっ白いのもありました。

さて、種のない部分が1050g、 タネのある部分が900gありました。
タネのある部分に水を加えて煮ると、じきに柔らかくなりました。うらごしして、とれたタネの重さ160g。  
そこで、計算のもととなる果肉の重さは 1050+(900-160)=1790g です。

試算の計算式(グァバ1000g+グラニュー糖600g)×0.7=ジャム1120g
これにあてはめて煮詰めていきます。
酸味がもう少しほしいのでクエン酸を小匙1。
きざんだ果肉は柔らかく煮えているのに意外に煮くずれません。
いい具合に煮つまってきたので、0.75くらいで火を止めました。
スパイシーな香りの大人っぽいジャムになりそうなので、ラム酒を少々プラス。

翌朝。味よく、香りよく、みめよく、とろみよく、成功[exclamation] 糖度57です。
来年から、私のレパートリーが増えるか?
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グリンクリン

さすがです~ グァバの果肉の質感まで分析?
酸味や香りに大人なスパイシーさをプラス
ベテランのなせる技ですね。
勉強になりました!!
グァバの果肉はピンク系と白系がありますね、
by グリンクリン (2013-10-02 17:53) 

tree2

私がジャム用に使っている鍋は、果物2㎏くらいが作りやすいのです。グァバは約2㎏あったので、ちょうどよかった。
できあがったジャム、ピンクの中に白い果肉がまざって、見た目のいいアクセントになりました。
生で食したときはクセのある香りだと思ったのですが、ジャムにするとちょっとスパイシーで、いい香り。しかし、ラム酒の香りは負けてしまいました。ほとんど感じません。もっと効かせるべきだったか?
グァバは、ジャムに作って、作りがいのある果物です。
by tree2 (2013-10-03 00:13) 

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