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てくてく歩きのイタリア-9 [旅気分]

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さて、今夜の宿があるヴェネツィア本島に帰りましょう。帰りの水上バスは42番です。
船着場近辺でチケット売り場を探したけれど見あたりません。
目の前のバールでたずねると、「オンボール」という。???
互いに英語のレベルはブロークン以下。やっと、「オン・ボート」といっているとわかりました。
42番の船はじきにきました。水上バスには、操縦士のほかに乗員がもう一人。この人の仕事はおもに、船着場の杭に船をくくりつけて、船の乗降口の柵をはずし、客を乗り降りさせ、出発のときは柵を閉めること。
私が乗りこむときに「チケット、買う」といったら、船室を指して「あっちに座れ」という身振り。
水上バスの停留所はたくさんあって、夕方のこととて、本島方面に帰る観光客でどんどん混んできました。
私が降りるのは、サン・ザッカリア。サン・マルコ広場に最も近い停留所です。
着くなり、乗員さんは「サン・マルコ!」と連呼し、人々がどーっと動いた勢いで、私は押しだされてしまいました。結果的にタダ乗り。
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さっきは海の上で日没を眺めましたが、サン・ザッカリアでは月が…
   ヴェネツイアや月は東に日は西に
なんちゃって。
sannmaruko-yoru.jpg
数分も歩くとサン・マルコ広場です。空にはまだ青さが残る時刻、広場の四方には柔らかな灯りがめぐらされ、心地よい夢のなかにただよっているような気分です。
とあるバールの前で演奏する人たち。椅子がたくさん並んでいますが、混んでくるのはもう少しあとの時間でしょう。カズオ・イシグロの短編「老歌手」の主人公は、まさにこの場所でギターを弾いていたのね。
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