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てくてく歩きのイタリア-10 [旅気分]

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イタリア滞在2日目。台風26号のおかげで出発が遅れ、ヴェネツイア2泊の予定が1泊になってしまいました。
今日はもうフィレンツェへの移動日。迎えの人がホテルにくるのが午前11時とあっては、散歩に出て迷ったらいけません。なじみになったサン・マルコ広場から離れないようにしなければ。
昨夜は華やかだった店もバールもまだ寝ています。所在なく、サン・マルコ教会の横にきました。
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サン・マルコ教会の壁。きのう見た、正面の壁と同じように大理石のモザイクで飾られていますが、建物全体で見ると統一感がありません。
こんなことを考えてしまいました。壁を区切って、寄進を募ったのではないか? だから、モザイクを作った年代も制作者も材料もちがうのでは?
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こちらは教会堂の回廊の床。広場の地面より低いです。最近水が入ったとかでまだ濡れていました。心配ですねー。建物の重さで沈下しつつあるという話、納得です。
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回廊の薄暗がりに入っていって、消えてしまった人がいます。なんで?
見ると、ドアがありました。人が消えたとしたら、ここしかない。
ドアを押してみると開きました。緑色のカーテンをどかしてみると、小さな祭壇のあるスペースです。
奥の上の方で、ミサをあげる声がします。ここからは見えませんが、そっちが主祭壇なのでしょう。
しばらくそこに座っていたら、主祭壇の方へ上がっていく人がいます。
真似してついていくと、番人が腕を振りました。ゼスチュアで「ダメ?」と聞くと、椅子のある方を指し、「サービス」と、囁きました。ラッキー! おミサに参加できちゃった。
平日なのに、神父様が6人も。祈りの声と、オルガンと賛美歌と。オルガンと賛美歌は録音だったけれど、装飾の見事な教会という、特別な空間のまんなかで聴くミサの声、音響。椅子席には、神父様の祈りに美しい声で唱和する女性がいました。
椅子席にいるのは、地元の人と旅行者、それぞれ5~6人。旅行者とはいえ信仰のある人たちで、朝のお祈りにきた様子。
ミサは長々と続きます。私は浮世離れした体験に、嬉し涙。申し訳ないけれど、私は野次馬。涙は信心からではなく、好奇心からです。
ところが、誤解されてしまいました。ミサが終わったとき、きちんとした身なりの杖をついたお婆さまが、私に握手を求めてきたのです。
「@@@@@」。こんなとき、言葉はわからなくても、いっていることはわかります。
「遠い東洋からきたあなた、泣いてくれたのね」
こういう体験は、一人旅でなければ。
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さゆり

素晴らしい体験でしたね。

マルガに作務衣を渡しました。大変喜んでいました。くれぐれも、感謝の気持ちを伝えてください、と頼まれました。彼女から映子先生へ、とプレゼントを預かりました。来春持って行きます。
by さゆり (2013-11-13 06:21) 

tree2

作務衣は男物のLだから、マルガさんのふっくら体形に合うと思ったのですが、大丈夫だったかな? 袖丈やズボンの長さは、彼女、針仕事が得意だから心配ないけど。
来年の春が楽しみです!
by tree2 (2013-11-13 10:40) 

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