この山、なんていう山？

新幹線上り。
京都駅を出て東山のトンネルをぬけ、しばらく進むと、右手にこの山が見えます。
高い山ではありませんが目立ちます。
あのときも出張の帰りで、私は一人でした。ずいぶん若かったときです。
後ろの席から、なにやら華やいだ雰囲気が伝わってきます。三人連れで、旅の帰りのようです。
声がしました。
「ねえ奥様、あの山は、なんという山でしょうねぇ」
「畝傍ではございませんでしょうか」
　くっ！
私は、笑いをこらえるのに、それこそ死にそうでした。
今は、そうい旅の楽しみ方もありだよね、　と思えるのですけれど。
それはそうと、
いっしょに旅をする仲間を「奥様」と呼ぶ、そして、その言葉づかい…どんな社会の人たちなんだろう。
不思議な印象は今も。姿を見ておけばよかった。

（Ｇｏｏｇｌｅで調べたら、三上山。別名、近江富士という山のようです）

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