SSブログ

スペインてくてく歩き―6 [旅気分]

madorido-tatemono.JPG
アトーチャ駅周辺
プラド美術館、私が泊まっているホテル、ソフィア王妃芸術センター、アトーチャ駅は、みな、500~600mの範囲にあります。
陽はまだ高い。ソフィア王妃芸術センターに、ピカソの「ゲルニカ」を見にいこう。
そちらを目指して歩きだしたら、面白い建物に遭遇しました。
古い建物と現代建築の融合? 窓はないから、オフィスビルではなさそう。
煉瓦の部分は、さまざまなやさしい色合いで、とてもきれい。後ろの壁は、おどろおどろしく赤錆びた鉄板。
奇妙なコントラストですが、インパクトはあります。

目指すソフィア王妃芸術センターはその先にありました。
どこが入口? すると体格のいい女性の警備員があらわれ、シッ、シッと、私を追っ払いました。
実際は英語で、「オープンしてないよ」といったのですが、なぜか、私は野良犬扱いされた気持ち。

adorido-ato-tya.JPG
ホテルに戻って一休み。
明日は早朝の列車でグラナダにいくから、アトーチャ駅を確認しておきましょう。
アリーナ二つ分くらいの大きな建物。屋上にクジャクの尾羽のようなガラスドーム。スペインの国旗がたなびき…
地図を見ると、アトーチャ駅はここしかない。でも、どこにもそう書いてない。
200mはありそうな建物を回りこみ、そのまた100m向こうにやっと、Estacion de Atochaとありました。
アトーチャ駅は、近郊線の駅と、中・長距離線の駅が隣接しています。間違えたら大変。
通路をずうっと行くと、電光掲示板のある広い場所があり、右手ガラス越しに、なにやら温室のようなものが。

madorido-ato-tya2.JPGmadorido-kame.JPG
いってみると、その巨大なホールこそ、グラナダ行きの列車が出る、プエルタ・デ・アトーチャでした。
さっき、私が迂回した建物です。
生い茂る植物が空間の大部分を占めています。プラットホームはその端っこの二階にあります。
鉄道の機能としては、改札とプラットホームがあれば十分。
この空間、まるっきりムダ。ムダって、なんて素敵なんでしょう[わーい(嬉しい顔)]
しばらく、カフェでグータラしてました。旅の、こういう時間が好き。
池があり、人だかりがしています。覗いたら、カメさんの集団でした。
********************************************
ソフィア王妃芸術芸術センターで、私はどうして野良犬になったように感じたのでしょう。
私は「ゲルニカ」を見ることを義務のように思っていなかったか?
原爆ドームや、原爆の図を見て、私に何ができた? 否。
にもかかわらず、「ゲルニカ」を見れば免罪符を獲得できるような気がしていたのでは?
これからの旅、アルハンブラ宮殿やガウディや、たくさんのお楽しみが待っています。そのためにきたスペイン。
私よ、わずか数分「ゲルニカ」を眺めて、お楽しみの罪滅ぼしをしようなんて思うなよ。
「ゲルニカ」は見られなくて正解だったのかも。(定休日でした)
nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。