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スペインてくてく歩き-38 [旅気分]

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カタルーニャ音楽堂 内装
ここに誘ってくれた女性は、見たいところをリストアップし、交通そのほかの関連情報を一覧表にして持参していました。このやり方で世界の方々を旅しているそうです。
なんで一人旅かというと、ご主人が飛行機大嫌い。 「わー、おんなじ!」と私。
内部見学のツアー(英語の解説付き)があることも、開始時間も、調べてあるのです。敬服です。
ホールに入ってみると、正面にパイプオルガン。演奏者の席は、見えない場所に置かれているそうです。
目もあやな美しさとは、このこと。ソロや、室内楽のステージとして、素敵。
背後の壁には、音楽を演奏する天使たち。でも、
カラヤンさんも、ズービン・メータさんも、世界の名だたる音楽家がここにきたそうですが、このステージにフルオーケストラは乗っかるの? オペラの舞台装置はどうなる?

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ホールの左右はステンドグラスの窓。
天井には花の飾りがびっしり。

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ホールの中央真上にはステンドグラスの照明。

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椅子に張った布だけは割合フツーでした。当初はどんな布が張られていたのかな。

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ホールの外の部屋も、階段も、どこもかしこも、装飾・装飾・装飾。音楽堂の建物は、まるごと工芸品。いったい、建築費の何割が装飾に充てられたのだろう。
当時の建築家の仕事は、おもに装飾を考えることだったのかな。
構造に凝ったガウディは異端だったわけですね。
装飾てんこ盛りの空間にいて、ふんわりいい気持ちになれるとは……日光の東照宮にはうんざりなんだけどなあ。
色彩や素材のバランス、細部までいき届いたデザイン、そんなところかしら。
装飾的な建築において、スペインは日本のはるかに先達だと感じ入ったことでした。
見学ツアーの時間が終わりに近づいたとき、パイプオルガンが鳴りだしました。
えー? この音、録音じゃないよねー。
英語の解説はほとんどわからなかったけれど、たのしい見学ができました。
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コメント 5

アヨアン・イゴカー

>音楽堂の建物は、まるごと工芸品
贅沢ですね。美しい。
by アヨアン・イゴカー (2015-01-24 14:59) 

tree2

アヨアン・イゴカー様
本気で写真を撮ろうとしたら、撮っても撮っても撮りきれなかったでしょう。隅から隅まで装飾でうずめつくされているのに、コレデモカともうっとうしくも感じません。施主さんはお金持ちではあるけれど、権力の誇示を意図したのではなく、自分が楽しいと思う建物を心から望んでいた?
浪費といえばとんでもない浪費です。スペインの現在の経済危機は、過去の浪費の結果か、伝統的に浪費癖があるからなのか。
とにもかくにも、「贅沢は素敵だ!」

by tree2 (2015-01-26 19:21) 

さゆり

ハ~、やっぱり北ヨーロッパとは色彩感覚ことなりますなあ。この音楽堂だけではなくて街並みのフォトにも、それを感じます。
by さゆり (2015-02-04 01:23) 

tree2

さゆり様
まことに、とろけるような色遣いであり、装飾です。
ガウディが野蛮に思えてくるから不思議。
しかし、大きな大きなガラス窓のあるコンサートホール。
音響はいかがなものか? 音楽家としてどう思われますか?
当日の夜はギターのソロ・コンサートが予定されていました。
へたばっていなければ聴いてみたかったけど、帰りが遅くなりすぎるしね。
by tree2 (2015-02-04 12:11) 

さゆり

全部、石のほうが音響は良いでしょうが、ガラスならそれほど悪くないと思います。床に絨毯がひきしめてなければ問題ないのでは、と思います。
by さゆり (2015-02-13 02:36) 

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