SSブログ

ちょっとディープなフランス-15 [旅気分]

vvi-2.JPGvi-1.JPG
ノアン・ヴィック  サン・マルタン聖堂
ここにきたかった[exclamation]
自分の本棚で、いつ買ったとも記憶がない「フランス古寺巡礼」(岩波写真文庫1955年版の復刻版)を見つけたとき、いきなりロマネスクの聖堂にのぼせてしまいました。
のぼせの原因の最大のものは、ここ、サン・マルタン聖堂の壁画。もうひとつがショーヴィニーのサンピエール聖堂の浮彫でした。
10月22日、シャトールーからバスで30分、ノアン・ヴィックに到着。素晴らしい晴天です。
ノアン・ヴィックは二つの集落を合わせた名前で、ホテルがあるのはノアン。サン・マルタン聖堂があるヴィックとは2キロ離れています。
ホテルに荷物を置くなりでかけました。今バスできた道を戻ることになるのですが、バスは、1日に数便しかない。二つの集落合わせて人口400人のこの場所にタクシー会社はないらしい。
歩くほかはありません。
素晴らしい田園風景のなかを気持ちよく歩き、到着。
なんて愛らしい聖堂でしょう。
左は正面、右は後ろ姿です。

vi-3.JPGvi-4.JPG
左、私がのぼせたのは、この像のモノクロ写真でした。ある本には予言者の像と書かれ、別の本にはモーセと書いてあります。私にとっては、どちらでもいい。この像、そのものが好きなんだから。
右はキリストだそうです。最後の審判のキリストでしょうか。丸顔のキリストの像、はじめて見た。
nice!(4)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 4

コメント 2

アヨアン・イゴカー

漫画のような顔で、愛嬌がありますね。
by アヨアン・イゴカー (2016-12-19 23:18) 

tree2

ロマネスクの棟方志功だという人もいるけれど、私は、ロマネスクの画家も棟方も、それぞれだと思う。
そもそも、作った動機がちがう。棟方は個の表出だし、ロマネスクは集団の祈りを背後にもっています。奈良の仏像を見て感じるのも、集団のエネルギーを背負った造形のパワーです。
ロマネスクの美術に共通なのは表現のたくましさに加え、いきいきして、暗い表情がないことじゃないかしら。ショーヴィニ-のバケモノにしても、ここの聖者にしても。
たぶん、私が惹かれるのはその点です。
by tree2 (2016-12-20 11:56) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。