再びフランス・ロマネスクの旅-6 [旅気分]
ル・トロネ修道院
12世紀に建てられた「シトー派三姉妹」と呼ばれる修道院。
去年は、ロマネスクの壁画や柱頭のレリーフにのぼせていた私ですが、
今年は同じロマネスクでも、なんの飾りもない、石そのものの建築が見たくてたまらない。
ここが目的地の一つ、ル・トロネ修道院です。
エクサンプロヴァンスから車で70キロ、静かな山を縫うように走って、到着。
ほの暗い聖堂。よいです、よいです。
シトー派は、極端に質素を重んじ、粗衣粗食、激しい労働、寝床は板、あるいは石の床に藁を敷いただけ。
冬はめちゃくちゃ寒かったでしょうねー
だからほとんどの修道士が若死したということです。
厳しい生活の中でも気候のよい季節はめぐってきます。そんなひととき、この聖堂で神に祈りをささげるのは、心きよめられる、素晴らしい体験だったのではないでしょうか。
私一人の旅ならば、聖堂に座りこんでぼーっとした時間を過ごしたいところですが、
ヒコが「怖い」というので、回廊に出ました。
回廊の、内と外です。
ヒコは来る途中、車酔いに苦しみました。でも、きれいな空気の中で元気回復。
記念写真を撮ってあげました。
私は一喝。
「こんな場所で、Vサインなんか出してふざけるんじゃない!」
>修道士が若死した
なるほどと納得できます。
身体が冷えると、抵抗力が激減するように感じます。
by アヨアン・イゴカー (2018-01-03 22:03)
食事はゆでた野菜と黒パン、1日1~2食。寝るときは着のみ着のままだったそうです。
現在、函館にシトー派の女子修道院がありますが、近年まで暖房がなかったそうです。それくらいだから、ロマネスク時代のシトー派修道院に暖房はなかったのでは。多くの人が28歳くらいで亡くなったとか。
by tree2 (2018-01-04 00:22)