SSブログ

ちょっとディープなフランス-12 [旅気分]

jyoui-1.JPGjyoui-2.JPG
ショーヴィニ- サン・ピエール聖堂のぐるり
聖堂のある場所は平野のなかぽっこり盛り上がった丘の上で、中世の城砦が今も一部をとどめています。
この朝、ホテルで道を聞いたら、「あっち」といった程度の返事しか聞けませんでした。 
街に出て、歩きながらお年寄りをつかまえること5人。5人目の人が「あれだよ」と指さしたのは、坂の上の崩れかけた城壁です。
近づいても、聖堂の入口らしいものはない。ぐるっと回ってみよう。あとでわかったことは、左にいけばよかったのです。なんとなく右の方にまわったら、いけどもいけども岩山と岩にしがみつく石の集積。
だんだん下って、城址の下の道路に出てしまいました。ここは現代で、車がビュンビュン。
城址に沿って進んでいくと上り坂が見つかり、どうにかこうにか聖堂にたどりつけたのでした。

jyousi-4.JPGjyousi-5.JPG
古びたものもが好きな私は、崩れかけた石の壁にわくわく。
写真左は、建物の形をとどめているので入れるかと期待しましたが、ダメ。
写真右は、この建物をとりまく高い石塀の、矢筈でしょう。曇っていなければ向こうに青空が見えるんだけど。

jypoui-7.JPGjyoui8.JPG
上の写真の建物と広場を隔てて向きあっている城址。木製の橋が架かっています。
これに似た情景、見たことある…ベルイマン監督の映画「沈黙」だったかな。主人公の騎士が十字軍から帰って、長年留守にした自分の城砦に入っていく場面。
橋を渡ってみましたが、ここも入れません。ときに野外イベントに使われるのか、看板やポスターが残っていました。
なかを見た~い!
ほとんど壁しか残っていないけれど、壁の内側には、建物の構造を想像させるいろんなものが見えます。
こんど思い出したのは。小説「薔薇の名前」のラストシーンです。主人公の修道士が、以前滞在した修道院の焼け跡を訪ねます。一部に、壁に沿った回廊が残り、回想を呼び起こす…
うちに帰ったら、もういちど、「薔薇の名前」を読んでみたくなりそう。 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。