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ちょっとディープなフランス-23 [旅気分]

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オータンの古代遺跡
10月25日、今夜はパリですが、午前中はオータン滞在。
古代ローマの劇場跡があるというので出かけました。
ホテルから1キロ以上はあるようですが、地図を見ると道は単純。安心して、てくてく。
住宅街が尽きたところに変わった家が一軒ありました。なにこれ[わーい(嬉しい顔)]
壁に彫刻がはめこんであります。古そう。古代ローマのものじゃない?
出土物でしょうけど、この辺、ざくざく出るのかな。
美術館に収めるほどの美術的価値はないのだろうけれど…この建物は郷土史館とか?
それにしてはこじんまりした建物です。それらしい標識もない。個人住宅らしく思えます。
今は留守のようですが、空き家ではないらしい。
垣根も何もないので近づいてみました。裏に、駐車スペース1台分。
裏の彫刻が一番面白かった(写真左)。ロマネスクの浮彫に通じるものを感じます。
そういえばロマネスクとは、ローマ風という意味だったよね。

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奇妙な家のすぐ近くに、石造りの観客席が。これが古代ローマの劇場ですね。舞台は残っていません。
帰り道、これもローマ時代の城壁の門だとか。
門をくぐったところにパンとお菓子の店があり、覗いてみました。おしゃれな店です。
オヤツを一つと思ったけれど、みな巨大。
一番軽そうな、メレンゲを固めたようなお菓子を買いました。チョー甘かった。

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ホテルに戻り、コーヒーを頼んでバスの時間待ち。
あれ? 外の風景、モノクロです。100年くらい前にタイムスリップしたみたい。
じつは格子の向こうが食堂で、風景は食堂のガラス壁なんですが、
眼の錯覚なんでしょうか、実際の風景のように見えるのです。

ちょっとディープなフランス-22 [旅気分]

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オータンの街
オータンにきた理由は、ロマネスクの浮彫の傑作2点を見たいからです。
「眠るマギへのお告げ」は、サン・ラザール大聖堂の中の展示室に、
「イヴの誘惑」はロラン美術館にあるはず。
大聖堂をひとめぐり、ふためぐり、展示室、どこー? 隅の小さな階段のわきにそれらしい表示を見つけ、いそいそと近づいてみれば、階段の下に紐が渡してあります。ただいま非公開?[ふらふら]

さてロラン美術館、こちらは昼休みが長く、14時まで入れない。
散歩して、おなかがすいていないのにカフェでサラダを食べて、広場でリンゴをかじって、まだまだ。
14時きっかりに勇んで駆けこんでみれば、  ???
近代美術の小品がちょこちょこ並んでいるばかり。美術館をまちがえたか。
受付に戻って、「イヴ」の写真を見せ、「これは?」と聞くと、「パリ」とか「シャトー」とかいう。
フランス語しか話さいないので、ここにない、ということしかわかりません。
あとで、近くの店に入り、聞いてみました。
「パリの美術館にいっています。いつまでかはわかりません」
英語で丁寧に答えてくれたけれど、慰めにはなりません。

オータンには、こてんぱにふられた。オータンは、シーズンオフの観光客には目もくれないんだ[ちっ(怒った顔)]
仕方なくホテルに戻る道すがら、マネキン人形も意地悪そうです。

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オータンは都会だから、チーズや果物を買える店があるかな。
ホテルで、私のブロークン英語は通じないらしい…単語を並べてみる…パン、チーズ、果物… 
すると、「スーパーマーケット?」
「そう、それ!」
いってみると、「SUPERMARKET」と大きな文字が。フランス語でもスーパーマーケットなのね。
望みどおりに買えました。ヤギ乳のチーズ、おいしかった。
途中には、昔ながらの小さなお店もありました。素敵です。時間外なのか、人はいません。

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厨房用品の店。鍋もガス台もみなでかい。フランスの家庭の台所は広いのでしょうね。
大きな台所を持てる暮らし。フランスという国の底力を感じました。

ちょっとディープなフランス-21 [旅気分]

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オータン サン・ラザール大聖堂
ノアン・ヴィックからオータンにくるには、
バスでシャトールーに戻り、ここからは鉄道を乗り継ぎ、ヴェルゾン→エタン→オータンです。
順調であれば21時30分にはオータンに着くはずでしたが、
ヴエルゾン発の列車が堂々の遅延。これじゃエタンでオータン行きの列車に乗れないよー[もうやだ~(悲しい顔)]
エタンからオータンはタクシーでも行ける距離のようだけれど、夜中のエタンでタクシーを探せるか?
ドキドキしながらエタンで降りると、プラットホームの反対側に2両編成の列車が停まっていました。
「オータン?」と聞くと、そうだといいます。待っていてくれたのです。「ありがと!」
飛び乗ったのは、私ともう一人。すぐに発車しました。

明けて10月24日。小雨。今日の予定は、サン・ラザール大聖堂とロラン美術館です。
写真左、サン・ラザール大聖堂の正面にあるタンパン。部分、部分が面白いのだけれど、高いところにあるのでよく見えないし、じきに首が痛くなります。
右は部分。脚立かなにかで登って、じっくり見たいんだけれど。
大聖堂は広場に面しておらず、カメラを引けないので建物の様子を撮れません。

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左は、タンパンのある入口の庇の下から、大聖堂の横の広場方向を見たところ。
右は、広場から見た大聖堂。タンパンの浮彫はロマネスクなんだけれど、建物はゴシックの雰囲気です。

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大聖堂の中。ステンドグラスもゴシックぽいです。

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大聖堂の中の柱頭にはロマネスクの浮彫があります。ほんのり照明がしてありますが、これも高いところなので見づらい。肉眼ではもっと暗いです。デジタルカメラのおかげて、この程度に見ることができます。

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大聖堂の裏側からの眺め。雨に濡れた屋根瓦がきれいな模様を描いていました。
右は、屋根瓦のアップ。修復のとき、このようなデザインにしたそうです。

ちょっとディープなフランス-20 [旅気分]

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ノアン村 ジョルジュ・サンドの館
ショパンとのかかわりで、ジョルジュ・サンドの名前は知っています。作家だということも。
でも小説を読んだことない。 
私にとっては、サン・マルタン聖堂を見にきたら、偶然その村にジョルジュ・サンドの館があったわけ。
サンド家はこの辺の大地主だった?
館は二階建。装飾的でなく、小ざっぱりとしています。今は、フランス政府が管理しているとか。
中を見てみることにしました。
壁紙を見てびっくり。昨夜泊まったホテルとよく似た雰囲気。
ホテルは、サンド目当ての観光客のために建てられたのですね。
書斎がありました。サンドはここで執筆したのでしょうか。

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写真左は東洋趣味の小部屋。
右は厨房です。広い。大勢の料理人がいっしょに仕事できそう。調理道具いろいろ。
サンドは客呼びが好きだったそうです。
どんな献立だったのかな、味は?

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サンドはショパンと別れてから、ショパンの痕跡をすっかり消したそうです。
すると、このショパンの胸像は後世の人が立てたのでしょうね。
サンドの館の外、とある農家の納屋のような壁の前にポツンとありました。

ちょっとディープなフランスー19 [旅気分]

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ノアン村のサンタンヌ聖堂
ホテルの朝食は、正統派のフランス式、なのでしょう。
コンクのホテルも古風だったけれど、果物は自由にたくさん食べていいのです。
ここでは純粋に、パンとコーヒー、バターとジャム。
ジャムはどこでも見るパックされたものでなく、小さなガラスのコップにあふれるほどのイチゴジャム。
おいしかった。

さて、ホテルから30歩ほどのところに、愛らしい小さな聖堂が建っています。
サンタンヌ聖堂といいます。
画面左側に見える低い庇。前の日に見たときは、馬小屋かしらと思ったのですが、
今朝はそこから、ヒャラヒャラと賑やかな音楽が聞こえてきます。
覗くと、庇の下が聖堂の入り口。祭壇の前で、男性が演奏していました。
あとで、この地方独特の伝統的な楽器なんだよ、と説明してくれました。
パイプを吹くとき、わきの下に革袋をはさんでいます。ふいごなんだと思いました。
バグパイプの仲間のようです。

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朝日が射してきました。
この村の家々も、コンクと同じように、伝統的な素材と様式を守っているようです。
コンクでは屋根をスレートで葺いていましたが、ここでは平らな瓦です。

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ホテルからバス道路に出る道のわき、草むらの中に小さなシクラメンがたくさん咲いていました。
ピンクの濃淡、白もあります。はなびらの大きさは2センチくらい。
あとで詳しい人に聞いたら、原種に近いらしいということでした。

ちょっとディープなフランス-18 [旅気分]

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ノアン村のホテル
ホテルは二階建て。正面は繁茂した植物に覆われ(写真右)、入り口のドアも小さく、部屋数もごく少なそう。
いかにも田舎の宿屋といった感じですが、部屋に案内されて驚きました。ゴーカ[わーい(嬉しい顔)]
素敵な壁紙、これだけでもう、19世紀のお屋敷に迷いこんだような気持にさせられます。
ノアンという小さな村に、なんでこんなに豪勢なホテルがあるの?
宿泊料金は、朝食付き137ユーロと、ほかのホテルの約2倍。
わけは、ジョルジュ・サンド様の御威光、であると推測されます。
ジョルジュ・サンドが生涯の大部分を過ごしたというお屋敷は、ホテルから数分のところにあります。
ここは人気の観光スポット。10月も末だというのに、バスツアーできたのか人がぞろぞろ。
観光シーズンにはさぞかし混むのでしょう。

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ほかにレストランはないし、パンやチーズを買える店もない。
コンクのホテルではディナーのボリュームで懲りたけれど、アントレだけでもいいそうなので、夕食を予約。
おかげで、素敵な空間を体験できました。
立派なダイニングルームは小学校の教室ほども広いのですが、客は私を含めて3組、合計4人。
ここもシーズンには混むでしょう。
暖炉に燃える薪の炎の美しいこと、その穏やかで包み込むような暖かさ。

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料理はエビになにやら緑色のソースをかけたもの。
コンクの魚料理とちがい、おいしかったです。
快適な時間を長く楽しもうと、ゆっくりゆっくり。
コーヒーの砂糖はスワンの形をしたガラス容器にいっぱい。私一人なのに。
デザートのチョコレートもゆっくりゆっくり。
でも、1時間が限度でした。

ちょっとディープなフランス-17 [旅気分]

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さようなら サン・マルタン聖堂
聖堂のなかに1時間もいたでしょうか。
見たくてたまらなかった壁画を堪能して、誰にもかまわれなくて、私にとっては最高に素晴らしい時間でした。
見学は無料でも1~2ユーロの献金をするのがマナーだとか。
聖堂の隅の壁に、小さな献金箱がとりつけてありました。 
私は「ありがとう」をいいたくて、せめて5ユーロは献金したいと、お札を折りたたんで入れようとするのですが、つっかえて入りません。コイン以上の献金は期待されていないということ。
まいったなあ。コインは使い切ってしまうとなにかと不便なので、あるったけ入れるわけにいかないし…

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聖堂があるヴィック村とホテルがあるノアンと村とは2キロ離れています。
とある農家の庭に、ヤギの置物? じーっと動きません。
こちらもじーっとそこに立ち、生きたヤギかどうか、わかるまで見ていました。あ、シッポがちょっと動いた。

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二つの村は定規で引いたような舗装道路でつながっています。バスは期待できないので、ひたすら歩きます。歩いているのは私だけ。往復とも車は通るけど、歩く人とは会いませんでした。
絵のような田園風景、晴天に恵まれ、快適な散歩でした。(雨でなくてよかった!)
しかし住んでいる人は不便でしょうね。食料や生活用品はどこで買うの?
フランスパンとチーズとワイン、なるほど、保存のきくものばかり。

Mr.Family Club 江連康晴さん [PENTAX]

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江連康晴さん。スナップの名手です。
写真をとおして人や旅に親しんでいた時間は長いけれど、本気で作品作りに取り組んだのはここ5~6年とおっしゃいます。
しかしその作品が半端じゃない。用意されたステージに格好の人物登場、といったおもむき。
60代は作品作りに適したときだそうです。体力も気力も充実し、時間とお小遣いが自由になるから。
自分で海外の個人旅行をセットし、よく撮影に。
画像処理も、自家プリントも見事というほかはありません。

[わーい(嬉しい顔)]ブログ再開しました[exclamation]
1月に白内障の手術を受け、先週まで新しい眼鏡が作れなかったのです。
ブログ投稿欄の文字は小さいので、とてもムリ。
今、やっと視界が晴れました。
フランスの旅の記録、続けます。

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