再びフランス・ロマネスクの旅-10 [旅気分]
ゴルド村とセナンク修道院
シルヴァカーヌ修道院から30キロほど北上して、ゴルド村を眺め、セナンク修道院へ向かいます。
丘の上に古風な家がひとかたまり。フランスの最も美しい村の一つ、ゴルド村です。
でも、遠くから見ただけなので、どのように美しいのかわかりませんでした。
写真右は、ゴルド村の下に広がる平野の眺め。
ゴルド村には泊まれるのかしら? できることなら泊まって、ぼうっとした1日を過ごしたかった。
古い家並みのほかは何もないだろうって?
だからいいんです。カフェで、カフェがなければ道端の石垣に腰掛けて、空を眺めたり、猫をからかったり。
折紙をもっていくので、近くにいる人にツルを折ってあげることもあります。
「オリガミ?」と「聞いて、大喜びし、たちまち仲良くなれます。オリガミは世界の共通語のようです。
そんな一日の、なんと長いこと。
見知らぬ国の見知らぬ町で退屈しているくらい、贅沢な時間はないと思うのです。
セナンク修道院は、旅行意案内書には「ラヴェンダーの美しい修道院」として紹介されていますが、シトー派三姉妹の一つである、ロマネスクの建築です。
写真右の、手前の畑がラヴェンダーで、シーズンには一面の紫に染まるそうです。
ここは現在も修道院として機能しているので、中の見学は遠慮しました。
静かな環境が素晴らしかった。
シトー派の修道士は自分たちで山から石を切り出し、積んで、修道院を建てたといわれます。
壁には、石を切り出した人の頭文字やマークが刻まれています。