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すてきなお祝い [音楽]

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[exclamation&question])十歳のお祝いにと読響の「三大協奏曲」をプレゼントされました。
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲
ドヴォルザークのチェロ協奏曲
チャイコフスキーのピアノ協奏曲1番
おお! 
肉料理3皿のフルコースみたい。
圧巻は、チャイコフスキーを弾いたダニエル・ハリトーノフ。
奔馬のような、洪水のような、アクロバットのような…
もとい、疾走する駿馬のような、爽快なピアノです。若さのパワーです。
堪能いたしました。
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洋館でのコンサート [音楽]

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今月4日、平塚の「八幡山の洋館」で開催された「室内楽サロン」を聴かせていただきました。
リコーダーとチェンバロの合奏です。
愛らしい洋館によく似合った、愛らしいコンサートでした。
リコーダーは大小いろいろあって、小さいほうの音色は小鳥のさえずりのよう。
大きいほうはちょっと尺八に似ていました。リコーダーの演奏は大竹尚之氏。

ゆう先生のライブ [音楽]

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新宿スポーツセンターで、ズンバを指導してくださっている、ゆう先生。
ライブをするからきてね、とおっしゃる。
ズンバの先生だからダンスのステージと思っていたら、ヴォーカルでした。
登場するや、聴衆から感嘆の声が上がりました「格好いい!」
ゆう先生のブログには、「泉中ゆう、元宝塚男役」とあります。
ほんとに、胸のすくような男ぶり(?)。
声が素晴らしい。滑らかで、低音から高音までよく響き、女性の声とは思えない力強さ。
ケレンも小細工もない、堂々とした歌い方。
もともとヴォーカルが好きな私は、どんな曲かではなく、声そのもに聞き惚れてしまいました。
そして、女であるとか男であるとかを超えたところにある、妖しいような魅力。
宝塚にのめりこむ人の気持を、はじめて理解したのでした。

ターフェルムジーク鎌倉の「ロ短調ミサ曲」 [音楽]

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バッハの教会カンタータを10年間、連続演奏してきたターフェルムジーク鎌倉。11月24日は「ロ短調ミサ曲」。
演奏に2時間を要するこの大曲は、教会の儀式のためではなく、最晩年のバッハが、自己の集大成としてまとめた作品だそうです。ターフェルムジーク鎌倉が33年間の活動に終止符を打つというこの日、演奏するのはこの曲でなければならないわけがわかりました。
教会カンタータの連続演奏会に通うことが楽しみだった私、聴きながら泣いてしまったらどうしようと思っていたのですが、演奏は起伏があって華やかで力がこもり、涙はどこへやら、心地よく聴き入っていました。1時間ほど経過したと思ったのに、お終い! 時計を見ると確かに2時間過ぎています、信じられない。
写真は終演後、吉田龍夫さんの挨拶(写真左端)。吉田さんはフルートの演奏家であり、ターフェルムジーク鎌倉の主宰者であり、みずからの演奏と、裏方のもろもろの仕事とを、並行しておこなってこられました。当日の演奏は氷山の一角。それどころか、大海の一滴。
吉田さんのエネルギーは形を変えてでも、新しい展開があるものと信じています。

写真はサムネイルです

ご機嫌な一日-1 [音楽]

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9月8日、Hiratsuka Civic Choir 1'st Concert にお招きいただいて、平塚に出掛けました。
プログラムは、ポピュラーなポップスや日本歌曲から、アカペラで歌われるルネッサンス風の歌、弦とホルンが伴奏するミサ曲とバラエティがあり、たのしんで聴けました。
コンサートが終わって午後4時過ぎ。陽射しはまだ強いけれど、いい風が吹いています。駅まで散歩しながら帰ることにしました。
平塚八幡宮という大きな神社の森を通りぬけます。すこやかに伸びた夏の樹々が目に心地よい。
何枚か撮りました。どれか壁紙にしようかな。

ターフェルムジーク鎌倉のアンコール演奏会-2 [音楽]

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さて、「コーヒーカンタータ」です。
ターフェルムジーク鎌倉の「バッハ教会カンタータ連続演奏会」を10年にわたって聴かせていただき、
教会カンタータは、町の人々の娯楽といった側面もあり(ライプツィヒの人々はなんて贅沢!)、シカツメらしさ一方のものではないことを知りました。
さらにバッハ先生は、教会にかかわりのないカンタータも20曲ほど作曲しているそうです。その一つが1732年作曲と考えられている「コーヒーカンタータ」です。
配役は、娘のリースヒェンがソプラノの藤崎美苗さん。教会カンタータでいつも見事なソロを聴かせてくださる方です。連続演奏会を聴く楽しみの一つが藤崎さんの歌でした。
父シュレンドリアーンは、バリトンの大川五郎さん。ソリストであると同時に、教会カンタータの合唱指揮をつとめてきました。私は学生時代から大川さんの追っかけです。
もう一人、ストーリーの説明役としてテノールの石川洋人さん。

「コーヒーカンタータ」の内容に宗教色は全くなく、当時のドイツ上流市民の生活そのものと思われます。
親父殿は、娘がコーヒーを飲む習慣をいやがっています。
ダメの理由は説明せずに、ただ止めろという。若い者のすることがわけもなく気に入らないのは、いつの時代も変わらない世代間の摩擦です。
親父殿、娘がコーヒーを止めないなら、お祝い事への出席や散歩も禁じる、流行のドレスも作ってやらないと脅します。18世紀ドイツ、上流市民の社会では、娘は箱入り状態だったのですね。
それでもコーヒーは止めないという娘に、親父殿は方針を変え、懐柔にかかります。
「コーヒーを止めるなら、すぐにもお婿さんをさがしてあげる」
娘、「じゃあ、いいわ。コーヒー止めます」と、美しいアリアを歌います。しかしこのアリア、従順な心をあらわしているとはとても思えません。勝ち誇った調子で歌い、しかも華やかなフルートの旋律が加勢するのですから(フルートは、ターフェルムジーク鎌倉の主催者、吉田龍夫さん)。親父殿の劣勢は明らかですが…
娘の言葉にほっとした親父殿、さっそく婿さがしにでかけました。
ここで説明者が登場。
「娘はいち早く、コーヒーを認めてくれる人でなければお婿さんお断りという噂を広めたとさ」。
箱入り娘にはお付きの女中なり小間使いがいたはずで、こちらは娘の味方。外出ままならぬ娘の代わりに噂をばらまいたから、親父殿の婿さがしに応じるのは、コーヒーOKの男ばかり。
と、いうことなんでしょうね。

じつは私、ずっとずっと前、二期会の勉強会のような演奏会で「コーヒーカンタータ」を聴いています。
私は音楽を聴きはじめた頃だったし、演奏家も成熟していなかったでしょう。
今度の方が、格段に楽しめました。

ターフェルムジーク鎌倉のアンコール演奏会-1 [音楽]

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ターフェルムジーク鎌倉の「バッハ教会カンタータ連続演奏会」は、前回の第20回で完結[もうやだ~(悲しい顔)]
7月14日は「アンコール演奏会」でした。プログラムは、連続演奏会に名残尽きない聴衆のため、明るく、楽しく、リラックスを意図してくださったと思われる構成です。
「教会カンタータ第174番」のシンフォニア。ハイドンの「チェロ協奏曲 ニ長調」。バッハの「コーヒーカンタータ」。この曲は、当時の社会風俗がテーマで、歌われた場所はむろん教会ではなく、もしかしたらコーヒーハウス? 締めくくりは「教会カンタータ第147番」、コラールの旋律は、とくにバッハを意識しない人でも、聞けば「あ、知ってる」というに違いない、人々の耳になじんでいるものです。
174番はイキのいいシンフォニア。
ハイドンのチェロ協奏曲、バロックチェロのソリストは山本徹氏。私は聴いたことのない曲なのに、いうにいえない懐かしい感じの曲で、子守歌にひたっているような気持になりました。
4曲目のカンタータ147番は華やかに盛りあがり…
そしてアンコール。主宰者の吉田龍夫さんが、「今度11月ののアンコール演奏会は、ロ短調ミサ曲です。その終曲のコラールを」と説明。ロ短調ミサ曲は名うての大曲かつ難曲なので、早くから準備をなさっているとは聞いていました。その荘重で華麗な音楽に心をゆだねつつも、これがほんとにお終いのお終いなんだと思うと、147番でうきうきした気分がしーんとして、涙がにじんできました。
笑ったり、泣いたりのコンサートでした。
コーヒーカンタータについては次回の投稿で。

前奏曲 [音楽]

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7月14日は、ターフェルムジーク鎌倉の「アンコール演奏会」の日でした。10年間続いた「バッハ教会カンタータ連続演奏会」は今年2月の第20回をもって終わり。名残惜しくて泣いちゃった人は私ばかりではなかったらしく、さあさあ涙を拭いて、とでもいうようにアンコール演奏会を企画してくださったのです。
会場の逗子文化プラザホールにいくには、京急線の新逗子駅で降り、川を渡ります。橋にさしかかったとき、鳥の歌が聞こえました。ホトトギス…ではなさそう。以前、演奏会の会場がここより少し上流にある教会堂だったとき、ホトトギスの声を聞きました。今日の鳴き声はより力強く、変化があります。もっと聞きたいという私の思いに応えて、二声、三声と続きます。
声の主は、前方右側の建物にとまっていました。大きさからしてトビかしら。でも、聞いたことのない歌です。そうか、私はこれまで、飛びながら鳴くトビの声しか知らなかったんだ。飛ぶときととまっているときでは、歌が違うのかもしれない。いいなあ、いい歌だなあ。橋の上でしばらく聞いてました。
「アンコール演奏会」の素敵な前奏曲でした。

バッハ教会カンタータ連続演奏会ⅩⅩ [音楽]

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2012年2月18日、逗子文化プラザのなぎさホール。演奏の前、満員の聴衆に向かい、主宰にしてフルートのソリストである吉田龍夫さんのお話がありました。「2003年にはじめたバッハ教会カンタータ連続演奏会も、今回の第20回をもちまして最終回となり…」
予告はされていたので驚きはしなかったけれど、涙がにじんできました。
オーケストラと合唱の「ターフェルムジーク鎌倉」、声楽の4人のソリスト、その都度の曲に必要な楽器のソリスト、指揮者、合唱指揮者と多くの人を集め、練習し、ホールを確保し、歌詞を翻訳し、プログラムを印刷し、チケットを販売。裏方も必要だし、後援団体への働きかけもしなけれなばらなかったでしょう。
これを1年に2度のペースで、10年間! どれほど大変だったか想像に余ります。いつまでも続けるのは困難であることも。
人が集まり、なにごとかをなしとげ、散じていく。それは人の世の常ではありますが、「もうお終いだよ」と宣言されるとやはり悲しい。

演奏1曲目は、「第156番」のシンフォニア。そして2曲目、「第41番」冒頭の華麗な合唱に、私の涙は吹き飛んでしまいました。
各パートの声が、いろいろな楽器の音色が、あるときはマッスとなり、あるときは線となり、整然と、入り乱れて、光って、沈んで、満ちて…この感覚は、ホールでなければ、演奏する人々をまのあたりにしながら聴かなければ、決して得られないものです。

思えば、私はなんと贅沢な時間をたくさんいただいたことでしょう。皆さま、ありがとうございました。
名残は尽きないけれど、あと2回アンコール公演があることだし、今日は泣かずに帰ります。
(と、書きながらまた涙が)

盛夏のバッハ教会カンタータ [音楽]

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ターフェルムジーク鎌倉のバッハ教会カンタータ連続演奏会。今回は夏まっ盛りの7月30日、のはずが、今年の7月は天候不順。会場のある新逗子駅で降りたら、薄日はさしているものの、風は涼しいくらい。
演奏は、東日本大震災で犠牲になった人々を追悼して、カンタータ第101番冒頭の合唱曲ではじまりました。
荘重な旋律に心をあずけることしばし。そうだ、今の私が聴きたい音楽はこれだった。7月は個展の準備に没頭できると思っていたのに、予想外の用事やら出来事やらがとびこんできて…そのイライラがすうっと鎮まりました。
さて、この日のプログラム。カンタータ第31番は復活祭のための曲。いきなり、トランペットとティンパニが威勢よく鳴り響き、えーっ、バッハがジンタ!?(ごめんなさい)。と、いいたくなるほどリズミカルな楽しいソナタ(器楽だけ)。続く合唱曲は、歌詞が「天が笑う! 地は歓呼する」ではじまる、めいっぱい楽しい曲でした。
カンタータ第30番と第100番も祝祭の気分にみちあふれ、私はさっきまでイライラしていたことはすっかり忘れて一挙にハッピー。我ながら単細胞であることよ[がく~(落胆した顔)]

明日は、バッハ先生とビールについて書きます。

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