デジタル遊び-3 [モノズキ]
津軽弁で「わだばゴッホになる」と宣言した若者の名は、棟方志功。
しかし棟方の代表作といえる「釈迦十大弟子」は墨一色の作品です。晩年になると赤・青・黄などの原色を加えるようになりますが、すべて手彩色です。棟方が版を彫るのは、あくまでも墨版だけ。つまり、中間調のない黒と白だけで絵の骨格が完成しているということです。
棟方は終生、ゴッホのような巧みな色彩の使い手にはなりませんでした。かわりに、途方もなく大胆で躍動する黒と白の構成で、ヴェニス・ビエンナーレ展のグランプリを受賞、「世界のムナカタ」になりました。
この写真、黒と白に還元した効果は、OptioW90内蔵の「魚拓」という機能によります。
2010-12-20 01:02
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