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てくてく歩きのイタリア-14 [旅気分]

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フィレンツェ滞在2日目。この写真は、半日観光で訪ねたシニョリーア広場のロッジア(開廊)と呼ばれる建物で、広場に向かって彫刻が並んでいます。
じつは、ここにたどりつくまでが(私にとって)ひと騒動でした。
あらかじめ申しこんであった半日観光の集合場所へ、朝8時45分までにいかなければなりません。
集合場所は、サンタ・マリア・ノヴェッラ中央駅の近く、マイバス社。
昨日、旅行社の現地担当の方から教わったことは、ホテルから徒歩5分ほどのサン・マルコ広場からバスが出ている。15分もあればいける。
サン・マルコ広場の位置はその日のうちに確認しました。
当日の朝は早く目が覚めたので、サン・マルコ広場には8時前に着きました。余裕で駅までいけますね。
まず、「TABACCTHI」で切符を買うこと。広場を一周したけどTABACCTHIの看板がないです。
開店準備をしているバールにとびこんで、切符を買うのはどこ? 
広場のまんなかにある屋台で売っているという。
はい、切符は買えました。
バスの行き先は? 行き先の表示に「Santa Maria Novella」がない。屋台に戻って、サンタ・マリア・ノヴェッラへいくバスは? ときくと、○番だという。
○番にとまっていたバスできくと、隣のバスだという。隣のバスで同じ質問をして、運転手さんがうなずいたので安心。バスはじきに走りだしました。
しかし、バスは道幅の狭い住宅街を進みます。昨日タクシーで駅からホテルにきたときと風景がちがいすぎる。
心配になってもう一度たずねると、降りる場所を教えるから、運転席のそばにいなさい。
いくつか停留所をすぎて、「ここ」と示し、「あのスクエアで別のバスに乗る」とおっしゃる。えっ、乗り換えるの?
降りたものの、どこにバス停があるかわからない、タクシー乗り場も見つからない。わー、遅刻しちゃうよ!
ここにも屋台があったのでききました。「バス停はそこ。5分で着く」
バスはすぐにきました。運転手さんに「サンタ・マリア・ノヴェッラ?」とたずね、そうだというので乗りました。
さて、停留所を二つ三つ進んで、昨日見た駅らしい風景が見えてきました。停留所名のアナウンスは聞こえますが。サンタ・マリア・ノヴェッラとはいわない。近くにいた乗客の女性に「station?」ときくと、そうだと答えてくれました。あとで気がついたことですが、停留所名は「Pza.della Stazione」(駅前広場)だったようです。 
私はアホです、前の晩の予習不足です。
有難いのは、どこできいても、私のムチャクチャな英語にいやな顔をせず、親切に答えてくれることです。
イタリアの人って、素晴らしい[るんるん]
しかしながら、乗ってきたバスの車体に「ATAF」と大きな文字が書いてありました。バス会社の名前だそうです。ATAFのバス乗ってあたふたしていた私[ふらふら]  あーあ。
幸いに、マイバス社はすぐに見つかりました。歩道に年輩の日本人女性が一人。ガイドの伊藤さんでした。
「まだ、誰もみえていないの。ローマからくる人たち、列車が故障らしい」
正直、ほっとしました。遅刻はしたけど、そのことで人に迷惑はかけなかったんだ。これも一種のツキかもしれない。
結局、伊藤さんと二人だけで、徒歩の観光ツアーは出発しました。
途中で、ローマからきた人たちが追いつきました。それくらい、フィレンツエの名所はひとかたまりになって存在しているというわけです。
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ヴェッキオ宮殿の地図の間と、ミケランジェロの未完の彫刻。
ヴェッキオ宮殿は、メディチ家の本拠です。
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二つのガラス窓は、どこで撮ったのか記憶がさだかでないのですが、意外に思ったことは、古い建物は大切にされているのに、ガラスには案外神経を使っていないらしいのです。ヴェネツィアでもそうでした。
左の写真、窓枠のデザインは古風でしょうが、ガラスはあまりにものっぺり。現代の板ガラスのように感じます。
せめて、ちょっと波打った、古くさい板ガラスをはめてくれたらいいのに。
右の写真、丸いガラスの一つ一つが瓶の底みたいに凹凸があります。昔は板ガラスを作る技術がなくて、溶けたガラスを鉄板の上にたらして固めた。だから丸くて厚さが不均等なのだときいたことがあります。こちらは昔ながらの技術で作られたガラスですね。
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さゆり

バスは大冒険ですね。こういう時、つくづく言葉の大切さを痛感しますね。私も言葉が上手く通じない外国から帰ってくると、チューリッヒの空港に着いた途端、本当に安心します。
ミケランジェロの彫刻、未完成でもいいからくれないかな?
by さゆり (2013-11-19 07:02) 

tree2

役者さんで児玉清という人、テレビでこんなことをいてっていました。
「外国旅行の醍醐味は、知らない街でいき暮れること」
賛成!
ある程度の安全安心の確保と、迷子になったり食べられなかったりの体験と。その間合いにいるのが好きです。名所ばかり見るのが旅行じゃない。
この彫刻は、上の方にメディチ家のエライ方が立ち、そちらは完成しています。足元にいる顔はミケランジェロ自身ともいわれ、あえて荒削りのまま残したのかもしれないそうです。
メディチ家礼拝堂の有名な昼と夜の像も、夜は未完成でした。顔は荒削り、膚は光沢を出すまでに磨いていません。これも意図的だったのかな? 
by tree2 (2013-11-19 10:53) 

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