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再びフランス・ロマネスクの旅-7 [旅気分]

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(うわあ! 今年になってから一度も投稿していない。反省っ)

ル・トロネ修道院 続き
外壁も天井のアーチも、シンプルさが好き。「時」がいい表情を添えています。

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再び内部。どちらもこの修道院で使われていた装置のようです。
左は、巨大なネジ。絞る道具でしょうね。葡萄酒を作っていたのかな。
右はなんだかわかりません。何かを入れた布袋をつるして、したたる液体を濾しとったのでしょうか。
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再びフランス・ロマネスクの旅-6 [旅気分]

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ル・トロネ修道院
12世紀に建てられた「シトー派三姉妹」と呼ばれる修道院。
去年は、ロマネスクの壁画や柱頭のレリーフにのぼせていた私ですが、
今年は同じロマネスクでも、なんの飾りもない、石そのものの建築が見たくてたまらない。
ここが目的地の一つ、ル・トロネ修道院です。
エクサンプロヴァンスから車で70キロ、静かな山を縫うように走って、到着。
ほの暗い聖堂。よいです、よいです。
シトー派は、極端に質素を重んじ、粗衣粗食、激しい労働、寝床は板、あるいは石の床に藁を敷いただけ。
冬はめちゃくちゃ寒かったでしょうねー[もうやだ~(悲しい顔)]
だからほとんどの修道士が若死したということです。
厳しい生活の中でも気候のよい季節はめぐってきます。そんなひととき、この聖堂で神に祈りをささげるのは、心きよめられる、素晴らしい体験だったのではないでしょうか。
私一人の旅ならば、聖堂に座りこんでぼーっとした時間を過ごしたいところですが、
ヒコが「怖い」というので、回廊に出ました。

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回廊の、内と外です。

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ヒコは来る途中、車酔いに苦しみました。でも、きれいな空気の中で元気回復。
記念写真を撮ってあげました。
私は一喝。
「こんな場所で、Vサインなんか出してふざけるんじゃない!」
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再びフランス・ロマネスクの旅-5 [旅気分]

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エクサンプロヴァンスの夜と朝
10月17日、マルセイユから列車でエクサンプロヴァンスに移動。
明るいうちにホテルに入りました、、
ホテルの部屋はロフトがあり、グレーを基調とした内装もいい雰囲気。
ヒコは「かっこいい!」と大喜び。
私一人の旅ならば、街の探索に出かけてカフェでおやつを食べ、夕食抜きで寝てしまうところですが、
ヒコは時差ボケにやられたらしく、午後になるとだるいようです。
「一風呂浴びて昼寝すれば?」といいました。
これが裏目に出た[がく~(落胆した顔)]
しばらくして、「カギが開かない!」と叫び声。
内側からロックしたら、固くて開けられないというのです。
私はフロントに走り、フロントが合鍵を探している間に、ヒコがエレべーターからあらわれました。
「体あたりしてカギを回したら開いた」
そうでした。私、これまでの旅で経験したんです。日本のカギみたいにスイと開かなくてあたりまえの世界だということを。。
バリアフリー、どうなってるの?
ヒコ、「シャワーが水だった」
私、「旅ではいろいろ経験するね」
日が落ちてから、食事に出かけました。ホテルのレストランは見るからに敷居が高いので、敬遠。
隣にイタリアンの店がありました。
ヒコは大好物のカルボナーラを注文。
うめき声を発しながらかきこんでいます。
「どした?」
「おいしい、でも食べきれない」
ほんとにすごいボリューム、私も味見しました。たしかにおいしい。
レストランを出て、ホテルの近くの広場にきました。
快適な宵です。
あとで気がついたのですが、エクサンプロヴァンスは泉の町。
広場には、大きくて素敵な噴水があったらしい。もうちょっと散歩すれば見られたのに。残念。
部屋に戻って私がバスを使ったときはお湯が出ました。
さっきはまだ沸いていなかったのね。

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10月18日朝。部屋の窓から見えた情景です。
ここまでは、私の旅の通過点。
いよいよ今日から、目的のロマネスクと対面です。
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再びフランス・ロマネスクの旅--4 [旅気分]

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マルセイユの海
プチトランの出発点に戻りました。午後3時半に列車でエクサンプロヴァンスに移動するのですが、まだ昼前。散歩しようと、さっき見た、屋上に赤い旗を林立させていた建物にいってみることにしました。
近づいてみると、昔の要塞のようです。要塞と並んで、「ヨーロッパ地中海文明博物館」がありました。
残念、今日10月17日は火曜で定休日。
旧港の外に出たあたり、ここが新しい港なのでしょう、大型の観光船が停泊していました。
白いテントのような建造物は、なにかしら?

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要塞を取り囲む岸壁の下の海。水は澄み、小さな魚の群れも見えました。
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再びフランス・ロマネスクの旅-3 [旅気分]

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マルセイユのプチトラン
これがプチトラン。軌道を走るのではないですが、先頭は汽車ぽっぽの形をしています。
子供が喜びそう。でも、この時の乗客はヒコ以外、みな大人でした。

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まず海に沿った道を走ります。
デュマの小説「モンテクリスト伯」で知られたイフ城が見えます。

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プチトランは住宅街にさしかかり、結構急な坂道をすっとばします。
小さいとはいえ3輌の客車を連結して、くねくね曲がった狭い道をすいすいと…
プチトランのドライバーはすごい。
風光明媚なマルセイユの街、もっとゆっくり見たいよー。
丘の上に着きました。
さっき下から見ていた、ノートルダム・ド・ラ・ギャルド聖堂があります。
聖堂の横の広場からマルセイユの街が一望できます。なんてきれい[わーい(嬉しい顔)]
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再びフランス・ロマネスクの旅-2 [旅気分]

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マルセイユ
10月17日午前9時、すこしもやっていますが晴れ。
ホテルに荷物を預けて、プチトランの乗り場へ。プチトランの営業は10時からなので、港の周辺を散歩。
ここは旧港というらしい。
港にはヨットのマストが林立しています。
古風なクレーン。絵になるなあ。

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港越しにこれからプチトランで行く、ノートルダム・ド・ラ・ギャルト・バジリカ聖堂が見えます。
港に沿って歩いていくと、屋上に赤い旗を並べた建物が見えました。なんだろう。

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じつは今回、一人旅ではありません。
11歳のヒコ(マゴモドキ)と一緒です。画面の右端を歩いています。
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再びフランス・ロマネスクの旅-1 [旅気分]

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去年、フランスに残るロマネスクの教会を訪ねました。
そのときは、タンパンや柱頭の浮彫、壁画に興味があったのですが、
今度は、装飾のない僧院などの建築に心を惹かれました。
で、もう一度。
10月16日、夕映えのシャルル・ドゴール空港へ。

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空港のビルの中。
私が好きな「夕ぐれのとき」です。
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ちょっとディープなフランス-27 [旅気分]

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帰国の前に
10月27日。ドゴール空港から羽田行きの便は23時発だから、昼間はのんびりお土産あさり。
あっちの友達こっちの友達、親戚と、袋入りのキャンデーや小分けにできるチョコレートをしこたま買いこみ、
ホテルに戻って荷造りを済ませても、まだ5時。コーヒーも飲み飽きた。
道に迷いたくないと思えば遠くにはいけず、どこか腰掛けて休める場所は?
ありました。今朝その前を通ったマドレーヌ大聖堂。扉は誰のためにも開いています。
中に入ると、ふわーっと暖かい。10月も下旬なので、外気はひんやりなのですが。
足元の敷石のところどころに鉄製の格子がはめられ、温風がたちのぼっています。なんと、この聖堂は暖房のサービスがあるのでした。かすかながらごうごうという音がするのはそのせいだったんだ。
写真右、奥の方に白いマリア像。バロック風ですね。ロマネスク好みの私にはちょっと…
写真左、これは現代作家の手になる聖人の像? いい趣味とは思えないなあ。
ここは暖かくて、スリなどに神経を使わないで済むし、椅子は座り放題だし、文句をいってはいけないんだけど。

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オルガン演奏のサービスもあります。でも、どこにパイプがあるんだろう? 
コンクの小さな聖堂で聴いた、パイプオルガンの演奏が恋しい。パイプオルガンは、木製と金属のと二つありましたが、音もきれいだったし、あの演奏「気」が入っていたなあ。
こちら、オルガン演奏の練習中って感じ。弾いている小父さん(画面左の後ろ姿の人)、そんなところに上着なんかかけちゃって。

19時30分。ホテルに迎えのタクシーがきました。
ドライバーのブルーノは、小柄で、いかにもパリの庶民代表といった雰囲気。
ブルーノは、片言の英語と日本語をちゃんぽんに喋ります。私とレベル一緒だ。
途中すごい渋滞に巻き込まれました。ブルーノは自分の責任のように恐縮します。
事故渋滞のようです。おかげで「アクシダン」というフランス語を覚えました。

空港に着いて、また1人になって、
自動チェックイン機の使い方ですったもんだ…最後の最後まで、?????と遭遇しながらの旅でした。
どうにか無事に帰路につけたのは、
旅の間中、ラインで見守ってくださったコスモワールド(株)の小川さんのおかげです。
小川さん、ありがとう!
私の生涯で一番面白い旅でした。

ちょっとディープなフランス-26 [旅気分]

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パリの買い物
10月27日、ついにパリを離れる日です。
ホテルに迎えのタクシーがくるのは19時30分。
昨日は2万歩も歩いたから、今日は怠けるんだ。
まず、大切な人へのお土産を買いに、チョコレート専門店のパトリック・ロジェへ。
ホテルから600~700mと、近いです。マドレーヌ大聖堂の前の広場に面しているのですぐに見つけました。
このショウウインドウ、気取っていますねー。金属製のゴリラの頭部、印象は強いけど、チョコレートのイメージはないなあ。道行く人が珍しそうにのぞきこんでいきます。
お店の中も気取った雰囲気。宝石でも買うように、ありがたーく買わせていただく感じです。

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地図を見るとフラゴナール香水博物館はホテルのすぐ近く。
入場無料ですが、一人で好きなように見学はできません。
「ちょうど日本語ガイドの時間ですよ」といわれ、ラッキー! かと思いきや、ガイドに導かれて展示室を通過し、最上階の売り場に連れていかれるというシカケ。なんとそのガイド、奥の方の香水瓶のコレクションをすっとばした。なんなんだ[ちっ(怒った顔)]
売り場で、日本人の販売担当の人に、文句をいいました。
「日本語のガイドの時間は短いです。フランス語のガイドは30分ありますから、よろしければ…」
日本人の小母さんたち、ガイドの意のままに、コレクションを見ずに売り場にいって、どっさり買い物なさる。
あんたたちも、なんなんだ[ちっ(怒った顔)]
フランス語のガイドは、香水瓶の歴史をだどってゆっくりまわります。言葉はちんぷんかんぷんでも、見ているだけでおもしろい。
売り場に戻り、友達への土産にセッケンを買いました。セッケンは重いので、買うなら旅の最終日に限ります。いい香りだけど強烈。移り香がしないように、チョコレートとバッグを別にしなきゃ。

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デパートのギャラリー・ラファイエットもホテルの近く。
とびこんだら、雲突くような大男の警備員二人に迎えられました。
「食品はどこ」「それなら別館」
なるほど、警備員のうしろに、ハンドバッグなど高級品の売り場が見える。私のくるところじゃなかったわー。
別館の入り口にも警備員がいます。こちらは普通のおっさん。しかしバッグを開けて調べます。
「よろしい」といわれて、ようやく中に入れるのです。
フランスのデパートでも、食品売り場は地下にありました。写真は1階の吹き抜けから下を見たところ。
チーズ売り場。おいしそう。でもガラスケースの中に、チーズの固まりがむきだしで並んでいるだけ。これではもって帰れないよねー。一つだけ、ラップでくるんだものがあるので、「それ」といいました。
売り場の小母さん、ケースからとりだすなり、「シンクウパック?」
[わーい(嬉しい顔)]
そういうことなら、もっと頼めばよかった。
イートインもあります。ビーフのサラダ、さすがにパリの味はちがう。
それからチョコレートやキャンデーの売場に移動し、お土産を大量に買い込みました。

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同じ建物の上の方は、家庭用品の売り場です。
その階でなにを扱っているかは、壁の装飾を見ればわかります。こういうセンスがパリなんだね。

ちょっとディープなフランス-25 [旅気分]

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ケ・ブランリー美術館
今回の旅の目的は、フランスの田舎に残るロマネスク美術を見ること、パリのケ・ブランリー美術館を訪ねることでした。2001年、ルーヴル美術館で迷いこんだ部屋に、アフリカンアートのコレクションがありました。
わ、すごい[わーい(嬉しい顔)] そこにはこんなただし書きが「このコレクションは、近い将来、新しくできる美術館に展示されます」。おー、そうなんだ!
2007年の芸術新潮3月号に、「パリのびっくり箱 ケ・ブランリー美術館へいこう!」。という特集が。
これだわ、私が待っていた新しい美術館は。
1枚目の写真は、アフリカの木の匙。祭祀用と考えられます。
スプーンのコレクターとしては、見逃せません。

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美術館のなかは暗く、部分的に強く照明されています。目がチカチカする~。
充実しているのはアフリカとオセアニアのもの。素晴らしい[exclamation]
これらの写真は、アフリカとオセアニアだったと思う。
一部を除いて撮影OKです。不思議なのは、古代中国の青銅器が×なこと。わけわからん。
見ていくうちに、???なことがたくさん出てきました。ケ・ブランリー美術館の学芸員さん、日本は大阪の民博や駒場の民藝館で勉強なさったら?
などとつぶやきながら、2時間以上も入り浸っていました。

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