前奏曲 [音楽]
7月14日は、ターフェルムジーク鎌倉の「アンコール演奏会」の日でした。10年間続いた「バッハ教会カンタータ連続演奏会」は今年2月の第20回をもって終わり。名残惜しくて泣いちゃった人は私ばかりではなかったらしく、さあさあ涙を拭いて、とでもいうようにアンコール演奏会を企画してくださったのです。
会場の逗子文化プラザホールにいくには、京急線の新逗子駅で降り、川を渡ります。橋にさしかかったとき、鳥の歌が聞こえました。ホトトギス…ではなさそう。以前、演奏会の会場がここより少し上流にある教会堂だったとき、ホトトギスの声を聞きました。今日の鳴き声はより力強く、変化があります。もっと聞きたいという私の思いに応えて、二声、三声と続きます。
声の主は、前方右側の建物にとまっていました。大きさからしてトビかしら。でも、聞いたことのない歌です。そうか、私はこれまで、飛びながら鳴くトビの声しか知らなかったんだ。飛ぶときととまっているときでは、歌が違うのかもしれない。いいなあ、いい歌だなあ。橋の上でしばらく聞いてました。
「アンコール演奏会」の素敵な前奏曲でした。
2012-07-17 00:32
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コメント(2)
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あらら、今朝書いたコメントが入ってませんでした。思い出して、もう一度書いてみます。
最後のコンサート、残念ですね。
音楽(コンサート)というのは、その場で生まれて、その場で消えていく儚いといえば儚い芸術です。その一瞬の出会いが大切で、その感動や印象がいつまでも心に残ってくれることを祈って演奏します。
美しい景色と似ていますね。その瞬間を心に刻むことしかありません。慌ててカメラをかまえず、しっかり自分の脳裏におさめるべきだ、と時々反省します。
by さゆり (2012-07-25 04:07)
ナマ演奏には不思議な力がありますね。
私は楽器をいじったこともなく、楽譜も読めないありさまで、
聴いた演奏は右の耳から左の耳にぬけていっちゃうと、日頃から思っているにもかかわらず、
同じ曲を別の演奏で聴くと、
「この演奏のこの部分が好き」とか、「なんだかかったるいねぇ」とか感じることがあります。
それが、何年も前に聴いた曲だったりするのです。ほんとに不思議。
by tree2 (2012-07-26 11:54)