ちょっとディープなフランス-3 [旅気分]
ツゥ―ルーズ サン・セルナン聖堂
ツゥルーズにもロマネスクの聖堂はあります。私の旅の「是が非でも見たいリスト」には入っていませんでしたが。
しかしこの日、第一の目的地に移動する列車は11時16分。駅の真ん前のホテルから、サン・セルナン聖堂は遠くないらしい。いってみよう。
ツゥールーズは「薔薇色の街」といわれます。旧市街のおもな建物が赤っぽい煉瓦でできているからだそうです。
サン・セルナン聖堂。朝の光を受けて、ほんのり薔薇色でした。
聖堂のなかは暗く、柱の列が続いて、天井がめちゃくちゃ高い廊下のようです。
自由に入っていいんだけど、人はほとんどいない。寂しすぎる。
上の方は光が入ってほんのり明るく、その辺からグレゴリオ聖歌が聞こえてきました。
そうでした、ロマネスクの聖堂のなかで歌われた讃美歌はグレゴリオ聖歌だったはず。
音は建物のなかで幾重にも重なりボケボケですが、この場にふさわしい音楽ではあります。
持参した参考書によれば、壁画や浮彫もあるというのですが、長い側廊を二周しても見つけられませんでした。目についたのは床のモザイク。柱に埋め込まれた足?
扉が二つある戸棚のようなもの。このなかにはいって、神父さまに告白をするのでしょう。
あちこちの聖堂で見かけますが、現在も機能することってあるのかな?
聖堂の横にある小さな扉口を飾るタンパン。サン・セルナン聖堂の白眉といわれる浮彫です。
扉のわきに、痩せた、目の鋭い老人が、空き缶を置いて座っています。
タンパンを近くで見たいんだけど…
聖堂の隣に、ロマネスク美術の宝庫といわれる美術館があるのですが、開館が10時。残念。