夕ぐれのとき-1 [散歩や道草]
堀口大学に「夕ぐれの時はよい時」という詩があります。
夕ぐれの時はよい時
かぎなくやさしいひと時
という書き出しの2行そのものの響きがやさしく、読むだけで呼吸が落ちついてくることを感じます。
私もこのひとときが好きです。
太陽の光と、人間の灯す光とが、互い主張せず、まざりあい、調和してつくりだす穏やかな眺め。
私が一番多く外出する時間帯でもあるので、そんな風景を拾ってみることにしました。
今日の写真は目白通り。有名なパティシエのお店だそうですが、
まだ入ってみていません。
百人町界隈-2 [散歩や道草]
百人町界隈-1 [散歩や道草]
大久保駅地近くのスタジオに、ピラティスの講習を受けにちょっと通いました。
真夏になる前、蒸し暑い季節のことです。
右は大久保駅の外壁。左は近くにあるカフェ。
カフェを撮っていたら、若い女性が出てきて、「写真好きですか」と話しかけられました。
メニューを聞くと、エスニック風無国籍料理といいましょうか。
この辺はダンスなどのスタジオが多いそうです。通ってくる若者に人気がありそうなお店です。
お店の名前を聞いたら、「MKCAFE」と、きれいな字で紙に書いてくれました。
このカラフルなビルは大久保駅のプラットホームからも見えます。
ピラティスの講習に6回通った、ダンススタジオ。更衣室では、午後でも「おはようございます」の声々。
芸能界特有の挨拶ですね。プロや、プロを目指す人たちがきているようです。
この界隈、中国・韓国・中東・日本の文化が入り乱れ、昼はダンスの若者たち、夜は居酒屋が店開きと、いつもどことなくざわめいています。
そんな中で、ただ一つ見つけた静かな情景。ダンススタジオの階段の窓です。
ハッピーな午後-4 [散歩や道草]
ハッピーな午後-3 [散歩や道草]
ちょっとの散歩-5 [散歩や道草]
丸の内中通を抜けて、東京駅の見える大通りに出ました。
この街路灯、似た感じのものをほかでは見たことがなくて、
古風なような、新しいような、ちょっとクセのあるデザインが気になるけれど、
形がすっきりしていて、
この街で見ると、やはりいいなあと思います。
タグ:街路灯
ちょっとの散歩-4 [散歩や道草]
ちょっとの散歩-2 [散歩や道草]
ちょっとの散歩-1 [散歩や道草]
ある午後、早めに用事が済んだので、出光美術館に「鉄斎展」を見にいくことにしました。
鉄斎の、自由闊達さが好きなんだけれど、
わああ、展示室、こうも冷房が効いていてはねえ あちこちでクシャミや咳が聞こえます。
作品はすべてガラスのなかに展示されているからでしょう、普通なら必ずいる、番人がいません。
だから展示室の温度には、美術館側は気がつかないんだな。
鉄斎をたくさん見たというだけで、ちょっともまったりできずに外に出ました。
とにかく温まらなくては。
丸の内中通でカフェを探し、空調の風がこない席を選んで座りました。
たっぷりのコーヒーと、ほんわり甘いパンが慰めてくれました。
変わった椅子があったので、シャッターを1回。
隣の席の人の靴と、靴の影も写りました。思いがけないものが画面に入ってくれるから、写真は面白い。