ちょっとディープなフランス-22 [旅気分]
オータンの街
オータンにきた理由は、ロマネスクの浮彫の傑作2点を見たいからです。
「眠るマギへのお告げ」は、サン・ラザール大聖堂の中の展示室に、
「イヴの誘惑」はロラン美術館にあるはず。
大聖堂をひとめぐり、ふためぐり、展示室、どこー? 隅の小さな階段のわきにそれらしい表示を見つけ、いそいそと近づいてみれば、階段の下に紐が渡してあります。ただいま非公開?
さてロラン美術館、こちらは昼休みが長く、14時まで入れない。
散歩して、おなかがすいていないのにカフェでサラダを食べて、広場でリンゴをかじって、まだまだ。
14時きっかりに勇んで駆けこんでみれば、 ???
近代美術の小品がちょこちょこ並んでいるばかり。美術館をまちがえたか。
受付に戻って、「イヴ」の写真を見せ、「これは?」と聞くと、「パリ」とか「シャトー」とかいう。
フランス語しか話さいないので、ここにない、ということしかわかりません。
あとで、近くの店に入り、聞いてみました。
「パリの美術館にいっています。いつまでかはわかりません」
英語で丁寧に答えてくれたけれど、慰めにはなりません。
オータンには、こてんぱにふられた。オータンは、シーズンオフの観光客には目もくれないんだ
仕方なくホテルに戻る道すがら、マネキン人形も意地悪そうです。
オータンは都会だから、チーズや果物を買える店があるかな。
ホテルで、私のブロークン英語は通じないらしい…単語を並べてみる…パン、チーズ、果物…
すると、「スーパーマーケット?」
「そう、それ!」
いってみると、「SUPERMARKET」と大きな文字が。フランス語でもスーパーマーケットなのね。
望みどおりに買えました。ヤギ乳のチーズ、おいしかった。
途中には、昔ながらの小さなお店もありました。素敵です。時間外なのか、人はいません。
厨房用品の店。鍋もガス台もみなでかい。フランスの家庭の台所は広いのでしょうね。
大きな台所を持てる暮らし。フランスという国の底力を感じました。