神田川でロケ [ひとこと]
うちのベランダからふと見ると、大きな日傘が。なんでしょう?
ここは神田川にかかる小さな橋で、橋を渡った先は車の通れない細い道です。
賑やかになるのは、近くの保育園から子どもたちが運動にくるときだけ。
それ以外、ここに人が大勢いるなんてあり得ない…
この集団はテレビドラマのロケ?
白い服の女性が、大きな声で、しかしせつなそうな調子で何かいっています。
相手役はいないようです。一人で嘆くシーンなのでしょう。
この暑い日に、皆さま、ご苦労さん。
瓜の馬 [ひとこと]
もと茅葺きの家 [ひとこと]
練馬区上石神井。私が高校時代には、茅葺きの農家が何軒もありました。
次々に姿を消した中でこの家だけは残り、ある日、屋根の上に何十人もの人が乗っているのを見ました。
屋根葺きでした。人数が多いだけに作業の早いこと。片側ずつ、2日で完成です。
あれほどの人数が集まったのは、農村の共同体としての「結」がまだ機能していたのだろうかと、すごいものを見せてもらった感じがしました。
葺いたばかりの茅屋根の色の美しさにはほれぼれしました。
ところが数年後、建物の開口部にアルミサッシがはめられ、柔道の道場の看板がかかげられました。
そして、再び茅では葺かれることなく、いつしかトタン屋根に。
最近通りかかってみれば、空手道場になっていました。
あれから40年。変わらないのは木造の部分と、家を守るようにそびえているケヤキの巨木だけです。